
目次
- なぜスポーツクラブ向け職務経歴書は特別なのか
- クラブ採用担当が見ている3つのポイント
- 一般企業にも共通する“読みやすい職務経歴書の基本”
- 職種別:刺さる職務経歴書の具体例
- A. 監督/コーチ(Jリーグクラブ・高校・大学)
- B. 分析・アナリスト
- C. マーケティング・運営職
- D. トレーナー職(フィジカル・メディカルトレーナー)
- スポーツクラブは“熱量×再現性”を求めている
はじめに
スポーツクラブの採用は、一般企業の採用とはまったく違います。
私は、日々クラブ側と候補者側の間に立ってやり取りをする中で、
「この書類は通る」「これは落ちる」
その“傾向”がハッキリ見えるようになりました。
この記事では、実際にクラブ側が見ているポイントを交えながら
“スポーツクラブに刺さるレジュメ(職務経歴書)”の作り方を解説します。
なぜスポーツクラブ向け職務経歴書は特別なのか
スポーツクラブが重視するのは、次の3つです。
- ✔ 現場に即戦力で入れるか
- ✔ 現場でコミュニケーションが取れるか
- ✔ 「サッカーが好き」以上の“貢献できる経験”があるか
特にクラブ組織は、少人数で現場が回っているケースが多く、
1人の採用が組織に与える影響が大きいため、
「この人が入ったら何が変わるのか?」
「明日から現場に立てるか?」
この視点で見られています。
だからこそ、何で貢献できるのかを明確に伝える書き方が重要です。
クラブ採用担当が見ている3つのポイント
① 現場で“再現性”があるスキルか?
抽象的な表現だけでは絶対に刺さりません。
❌ NG例
- 「サッカーが好きです」
- 「コミュニケーションに自信があります」
- 「運営の経験があります」
✔ 刺さる書き方
- 年間●●イベントを担当し、参加者数●名規模の大会を運営
- U-15カテゴリーで週4回のトレーニング指導を担当
- 年間●●本の試合分析レポートを作成し、会議で共有
- ○○施策で離脱者数を前年から●%改善
再現性=数字 × 業務内容 × 担当範囲
これが刺さるレジュメの絶対軸です。
② スポーツ業界に“変換された”スキルになっているか?
一般企業の経験も、書き方次第で高く評価されます。
- 事務 → 資料作成、調整力、コミュニケーションは運営で必須
- マーケ → SNS運用、スポンサー業務、広報企画はクラブが最も欲しい領域
「何をしてきたか」ではなく
“クラブでどう活かせるか”の変換ができているかが重要です。
③ 人柄・価値観が現場にフィットするか?
スポーツクラブはチーム組織。
人柄・価値観は企業以上に重視されます。
とはいえ、性格を書く必要はありません。
性格は面接で進んだ段階である程度の人柄を捉えることができます。
✔ 書くべきは
- チームへ貢献した実績
- 主体的に動いたエピソード
- 責任ある役割を任された経験
- 協働して成果を出したプロセス
一般企業にも共通する“読みやすい職務経歴書の基本”
スポーツクラブ向けであっても、書類としての読みやすさは超重要です。
✔ 読みやすく簡潔に
- 誰が読んでも分かる文章を
- 横書き&箇条書きが基本
- 1文を長くしない
✔ パソコンで作成する
見やすさはそれだけで評価につながります。
✔ 実績は具体的に
- 年代、人数、頻度、役割
- 実績は数字で
- 機密情報には触れないよう注意
✔ 採用担当が求めている情報を配置する
採用担当が知りたいのは
“このポジションで働ける人かどうか”
これがクリアに見える書類は通りやすいです。
職種別:刺さる職務経歴書の具体例
A. 監督/コーチ(Jリーグクラブ・高校・大学)
書くべきポイント
- 指導対象(年代・人数)
- 指導頻度
- チームの成績
- 改善したこと(守備・攻撃・トレーニング強度など)
- トレーニング設計力
- 選手との関わり育成方針
例文
- 「U-15カテゴリーの週4回トレーニングを担当し、個人戦術の改善に注力」
- 「前年度から失点数を●%改善し、県大会ベスト8に貢献」
B. 分析・アナリスト
書くべきポイント
- 使用ツール(Hudl, Wyscout, Studio等)
- 作成したレポートの種類(個人分析/チーム分析/対戦相手分析)
- 分析の目的
- 分析の基、何をどう改善したか
例文
- 「Hudlを用いて対戦相手分析を実施し、週次ミーティングで担当パートを報告」
- 「年間50本の分析レポートを作成」
C. マーケティング・運営職
書くべきポイント
- SNS運用の実績
- イベント参加者の増加
- 企画立案のプロセス
- 収益・効果測定の数字
- ファン増加・来場者増加の数字
例文
- 「SNS運用にてフォロワーを半年で+2,000人増加」
- 「ホームゲームのイベント企画に携わり、来場者数を前年度比●%改善」
D. トレーナー職(フィジカル・メディカルトレーナー)
書くべきポイント
- 担当カテゴリー(年代・人数)
- 担当した役割(フィジカル/メディカル/兼任など)
- 実施したトレーニングの種類(筋力、アジリティ、リカバリー等)
- チーム・個人の改善データ(怪我の減少、走行距離の向上など)
- メディカル体制・リハビリメニュー構築の関わり
- 他スタッフとの連携内容
例文
- 「サッカー部のフィジカル担当として、年間を通して週4回のトレーニングプランを作成・指導」
- 「ハムストリング負傷率を前年対比▲35%改善し、チームの稼働率向上に貢献」
- 「GPSデータを活用し、選手別の走行距離・強度管理レポートを毎週作成」
- 「メディカルスタッフ・監督陣と連携し、負傷選手の復帰プロセス(RTP)を構築」
スポーツクラブは“熱量×再現性”を求めている
ただ“サッカーが好き”という理由では書類は通りません。
しかし逆に言えば、
正しい形で自分の経験を言語化すれば、誰にでもチャンスがあります。
スポーツ業界は、実績の大小ではなく、
どんな役割を担ったか・何を改善したかを見ています。
Sporpathでは、多くのクラブと候補者の間に立ち、
一人でも多くの人にチャンスが届くようサポートしています。
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