目次
- トレーナーとしてのキャリア
- サッカー業界へ
- 転職活動のプロセスとSporpathとの出会い
- Jクラブアカデミーのトレーナーに
- 今後の展望・これから挑戦する人へ
- まとめ
「アメフトチームから、J1クラブのアカデミートレーナーへ」

現在J1クラブのアカデミートレーナーとして活躍する孫田岳史さん。
孫田さんの前職はパーソナルトレーニングと“アメリカンフットボール”チームでのアスレティックトレーナーだった。
ジャンルの異なるスポーツの世界をまたいだキャリアチェンジ。
その背景には、病院勤務や海外ボランティアなど、“幅広い現場”を経て培われた経験、一貫した信念、“変化を恐れない覚悟”があった。
今回は、Sporpathを通じて競技の壁を超えてキャリアをシフトさせた、その背景と決断の裏側に迫った。
トレーナーとしてのキャリア
Q. まずはトレーナーを志したきっかけからこれまでのキャリアを教えていただけますか?
元々サッカーをプレーしていましたが、恩師の影響もあってスポーツの勉強に興味を持ちました。そこで、大学ではアスレティックトレーナーの資格を取り、大学卒業後にはそのまま就職ではなく、3年間理学療法士の専門学校に通いました。資格としてはその2つを取ったというところですね。
その後は大学病院で5年間、スポーツに限らず様々な疾患の療法に携わりながら週末にはアメフトチームに関わるサイクルで働いていました。
Q. そこから前職にあたるアメフトチームでトレーナーをやられたのですか?
実は大学病院の後、約2年間ホンジュラスにJICAボランティアをしにいきました。元々海外に住んでみたいという漠然とした夢があったため、そんな思いから…(笑)
そこでは地域のリハビリセンターで同僚に知識や技術を教えるのを主旨として活動していました。
Q.「海外での経験はとてもユニークですね。ホンジュラスではスペイン語も使われていたと思うのですが、その語学力も後のお仕事に活かされたのでは?」
そうですね。帰国後は、平日にパーソナルトレーニングジムの運営と週末にアメフトチームでトレーナーという格好で働いていたので、外国籍選手とコミュニケーションを取る場面で活きました。
Q. ホンジュラスでのボランティアを経て、アメフトチームに関わり出したということですね。
はい。アスレティックトレーナーは競技を問わず活動できるので、楽しそうだなという思いから。特にアメフトは他の競技に比べても、関わる人数の母数が多くて、見るべきポイントも沢山ある。瞬時な対応と連携が求められる環境での経験は凄く魅力的なものでした。
サッカー業界へ
Q. 話を聞いていても物凄い充実度を感じるのですが、それからどうして転職を考え始めたのでしょうか?
段々とフルタイムでチームに関わりたい想いが強くなっていきました。
チームと会社との契約に基づき、週末のみ選手と関わる形で業務に携わっていましたが、このように限られた時間の中では、さまざまな領域で関与に限界を感じ始めました。
最後の2、3シーズンはコンディショニングコーチとして、ストレングス部門とメディカル部門を繋ぐ役割も担っていたのですが、とても週末だけの関わりでは対処しきれない場面がありました。また、平日関われないから仕方ないよね…という甘えというか目を瞑る部分も正直あって。
フルタイムでチームに帯同することで自分自身の甘えを捨ててどこまでできるかチャレンジしたいと考え始めました。

転職活動のプロセスとSporpathとの出会い
Q. それから具体的にとった行動、すなわち転職活動を教えてください。
まずは会社や同僚に、ご縁があったら退職すると率直に伝えました。ありがたいことに、会社側も私の想いを理解し、前向きにサポートしてくれたんです。
それから主体的にチームを探そうと試みましたが、なかなか難しかったですね。というのも、スポーツ業界で私たちのフィールドは、どうしても“人とのつながり”で決まるケースが多く、そもそも求人自体がなかなか見つからないんですよね。特にサッカークラブが公募を出すなんて、ほとんどありません。
Q.確かにそうですね。「どうやって入ったらいいのか」と悩む方は多いです。
そんな時に、SNSをきっかけにSporpathさんのサービスを知りました。当時は、同じようなサービス自体がほとんどなかったので、まずその存在に驚きました。
さらに、求人数の多さ、特にサッカー関連の求人の充実ぶりに感動しました。サッカー業界、とりわけJクラブへの入口は本当に見つけにくいですから。年齢的にも若手とは言えない中で、チャンスに出会えたのはとてもありがたかったです。
そこからSporpathを通じて応募し、面接へと進んでいきました。
Jクラブアカデミーのトレーナーに
Q. それから選考に進んでオファーを貰うことになりました。ご自身の目線からポイントはどこにあったと思いますか?
キャリアの棚卸しはしっかり行いました。
若い人材が現場で経験を積んでいく風潮がある中で、私自身はこれまでの経験を整理し、「今の自分にできること」「自分だからこそ出せる価値」を明確にしました。
若手であれば熱量が評価される部分もありますが、私は30代後半。だからこそ、感情ではなく“これまでの積み重ね”をどう活かせるかを冷静に考えました。
Q. レジュメの内容もとても充実していました。書類の段階でアピールできていない人材が多くて勿体無いと常日頃思っています。
最終的にオファーを受けようと決めた理由を教えてください。
一番の決め手は、フルタイムでチームに関われるという点でした。
私自身、カテゴリーにはこだわりがなく、むしろこれまでの経験を幅広く活かせる環境であり、新しい競技に携われることが大きな学びになると感じていたので、最終的な決断を下しました。
Q. 決断にあたって懸念や不安はなかったのですか?
不安はまったくありませんでした。
生活環境は大きく変わりますが、以前ホンジュラスに住んでいた経験もあり、「同じ日本での移住なんて楽しそうだな」としか思いませんでした(笑)。
家族の理解もあったので、移行はとてもスムーズでした。
Q.実際にJクラブのアカデミーで働いてみて、競技を超えたギャップやアメフトとの違いを感じることはありますか?
大きな違いで言えば、アメフトは頭から足先まで全身に怪我が起こるスポーツですが、サッカーは主に下肢が中心です。
その分、アメフト時代に培った脚以外の治療経験は、サッカーではあまり起こらないケースだからこそ重宝されています。
1シーズン目は「できることは何でもやる」という気持ちで臨んだので、大きなギャップは感じていません。
忙しいながらも、これまでの経験を最大限に活かして多方面からチームを支えられており、その充実感を強く感じています。
Q. 実際にフルタイムでチームに携わってみてどうですか?
正直、「意外と時間がないな」と感じています。
選手たちは学業との両立がありますし、寮生活の選手もいれば、自宅から通う選手もいる。それぞれ環境が異なる中で、全てを一律に管理することは難しいです。それでも、限られた時間と環境の中で、できる限りのアプローチを意識しています。
チームの状況を日々間近で見られること、そして選手一人ひとりを深く理解できることは大きな強みです。実際、数名の選手がトップチームに関わる機会もあり、普段の様子を把握しているからこそ、引き継ぎや連携がスムーズに進む。そうした部分は、確実にポジティブな要素としてチームに還元できています。
今後の展望・これから挑戦する人へ
Q. 今後のキャリアや展望はどうお考えですか?
まずは、今ある環境の中で目の前のことに全力で取り組むこと。それが一番大切だと思っています。サッカーという新しいフィールドに来て、日々経験を積むことで、また新しい可能性が見えてくるはずです。
その中で、アメフト時代に携わっていたストレングス部門とメディカル部門をつなぐジェネラリスト的な役割には、大きな価値を感じています。これは自分のキャリアの中で築いてきた強みであり、自分にしかできない部分でもあります。
経験と共に年齢も重ねていく中で、時代の変化に合わせて自分がどう価値を発揮できるかを常に考えていく姿勢が、最終的にはこの業界全体の成長にもつながるのではないかと考えています。
Q. 最後にSporpathを通してのキャリア形成、このサービスへの感想・今後の期待を教えてください。
まずはSporpathを通して転職を実現できたことに心から感謝しています。
スポーツ業界の採用は、どうしても“人づて”のルートが多く、私自身も年齢的に挑戦しづらい部分がありました。それでも、これまでの経験や積み重ねをしっかり評価してもらい、新しいキャリアを築けたことは大きな自信につながりました。同じように悩んでいる仲間にも、ぜひ勧めたいサービスです。
また、求職中の人に限らず、業界に関わるすべての人にとって登録する価値があると感じています。
掲載される求人を通して、業界の動向や求められるスキルの変化をリアルに感じ取れるからです。今後はAIやデータ分析といった分野の重要性もますます高まっていくと思います。そうした“時代の流れを掴むこと”は、スポーツ業界で働くうえで欠かせない視点だと思います。
転職をすぐに考えていなくても、Sporpathの求人はこれからもチェックしていきたいですね。
Q. 求職者以外の方の活用視点は新鮮ですね。
適宜レジュメの更新だけお願いします。JICAボランティアの経歴が抜けていたようで(笑)
そうした少し異色の経験もクラブ側はポジティブに捉えてくれるものなのでしょうか?
Q. もちろんです。キャリアはすべて記載していただくことで、クラブ側も多角的に判断できます。どんなきっかけでチャンスが広がるかは分かりませんし、そこにこそ可能性があります。経歴を見てクラブからスカウトが届くケースもあります。
なるほど。そう聞くと、より丁寧にレジュメを更新しておくことの大切さを感じますね。自分の歩みを見つめ直す良い機会にもなりました。ありがとうございました。
Q.こちらこそ、ありがとうございます。
これからのご活躍を心より願っています!

まとめ
孫田さんの挑戦は、“競技の壁”を越えることができるという希望を示してくれた。
スポーツ業界の採用は、いまだに属人的な部分が多い。
それでも、一人ひとりの経験や想いを可視化し、チャンスにつなげる仕組みがあれば、道は拓ける。
Sporpathは、競技や年齢、肩書きにとらわれず、「自分の経験を次に活かしたい」と願うすべての人にチャンスを届けられる
そんなスポーツ業界の新しいインフラを目指しています。
あなたのキャリアにも、まだ見ぬチャンスが眠っています。
その一歩を、Sporpathとともに踏み出してみませんか。